普段、英語学習する中で出てくる知らない英単語。
サクッと覚えられる英単語もあれば、覚えられない、覚えにくい英単語もある。
「覚えにくい」理由の1つは、テキトーな昔の日本人が外来語を間違った意味や音でカタカナにし、日本語に取り入れて輸入してしまったこと。
例えば、家庭でジュースなどを作る「ミキサー」
英語ではmixerとは言わずblender。
mixerといえば、音楽スタジオで使う下記のような機械を指す。
このような英単語の勘違い輸入の例は枚挙にいとまがないのはご存知の通り。
英語力をつけるに、アホな先人が間違って輸入してしまった外来語の正しい意味を認識しなおすことがcrucial。
で、今回は、英単語の誤変換とは関係なく、個人的に「ややこしいわ。」と思った覚えにくい英単語を5つ紹介する。
知っている人にはなんてことはないけど、中途半端な知識だと、見当違いの推測をしてしまいそうな英単語。
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integral
「インテグラ」というホンダの自動車があるけど、integraという英単語はない。
ホンダの造語と考えられるが、日本人は往々にして、英語っぽい、しかも、意味を間違って解釈した英単語を造語にしてしまうから、たちが悪い。
おそらく「integrate(統合する、統一する)」という単語から取ったものと思われる。
で、タイトルの「itegral」はTOEIC頻出の英単語ではあるが「不可欠な」という意味になる。
ちなみに「欠かせない」と言えば、初級英単語のindispensable。
統合と不可欠が似ても似つかないけど、実は、Longmanによると「 forming a necessary part of something 」。
つまり、「全体のなかで不可欠」という意味。
全体=統合とイメージすれば、なんとなくニュアンスが掴めそうではないか。
例文としては「She’s an integral part of the team and we can’t do without her.」
「我々のチームは、彼女なしではやっていけないくらい彼女は重要だ。」
全体があっての「integral」
adversity
adver・・・と来れば、これまたTOEIC頻出の「advertising(広告、広告の)」
広告に関係する英単語かと思いきや「逆境、不運」という意味になる。
He turned adversity into opportunity.
「彼はピンチをチャンスにした。」
日本語になったpinchは、 幸か不幸か、ちゃんと「危機、切迫」という意味がある。
通常は「つねる」という動詞で使われることが多いので注意されたし。
contraction
TOEICでおなじみのcontract(契約)やcontoractor(請負業者)に関係があると思いきや、全然関係なし。
「短縮」とか「収縮」といった意味。
「You would」を「You’d」と表記することがcontractionではあるけど、普段ニュースを読んでいると、an economic contractionという表現をよく目にする。
要するに経済の収縮のこと。
ここで言う経済の収縮とは、下記の通り。
An economic contraction is a decline in national output as measured by gross domestic product (GDP). That includes a drop in real personal income, industrial production, and retail sales. It increases unemployment rates.
https://www.thebalance.com/economic-contraction-4067683
つまり、単に不景気(recession)と漠然とした意味ではなく、GDPだの個人所得の低下、生産性や小売低下、失業率の上昇などをまとめている感じ。
liable
初級英単語のreliable(頼りになる。)から「re」を取った英単語。
かと言って「当てにならない、頼りにならない(unreliable)」ではないところが面倒くさい。
「法律的に責任を負う」という意味。
「法律の」と言えばlegal。
「法律」はlaw。
一応、全部「L」から始まるところは共通しているので、なんとなく覚えやすいかもしれない。
例文:You will be liable for any damage caused.(いかなる損害もあなたが責任を負う)
be liable for、あるいは、be held liable forという表現がポピュラー
auditor
audi…と聞けば、オーディオに関係しそうだけど、全然違う。
auditorは、会計検査官とか監査役。
会計士は、初級英単語「accountant」。
そもそも、会計検査官という日本語の意味がわからない人も多いかもしれない。
日本には、会計検査院(Board of Audit of Japan)があって、これは「国が税金をちゃんと使ってるかどうか監視する。」感じの組織。
コロナ騒ぎで必要とされていないマスクを作って配った人がいたけど、そこは検査員はツッコミなし。
たいして仕事していない役人と言える。
auditorは「–or」とついているように「人」を表し、auditと言えば「会計検査」という名詞になる。
なお、auditoriumは、聴衆席、講堂、大講義室という意味で、若干、我々が「オーディオ」で認識しているイメージに近いかもしれない。
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